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成果普及活動 

第56回名大祭 研究室公開企画

地震・火山・惑星の室内実験(2015/06/06)

開催日時:2015/06/06(土) 13:00-17:00
場所:理学部E館 E124
特別講演:「動画投稿サイトで地震・火山を疑似体験」 山岡耕春教授
主催:名古屋大学環境学研究科 地震火山研究センター
ポスター (PDF:952KB)

特別講演
 身近な動画投稿サイトを用いて、地震・火山噴火発生時の様子を疑似体験しました。途中、山岡教授の解説も交えながら、地震・火山噴火発生の物理、液状化現象の仕組みを詳しく学びました。
液状化実験
砂と水の割合を調整して作成した地盤模型に軽く振動を与えることで、液状化を起こす実験を行いました。
ストロー地震計を作ろう!
今は電気の性質を用いた地震計が主流ですが、昔の地震計はどのようなものだったのでしょうか。実際に模型を手作りして地震計の歴史を学びました。
地震波実験
材質の違いによって地震波の進む速度は異なります。この実験では、実際にモノを叩いてみて波形を観察するとともに、波の伝わる速度を計算しました。
火山噴火再現実験
火山はなぜ噴火をするのでしょうか。ここでは紙粘土や洗濯のりなどを用いて火山噴火のメカニズムを再現する実験を行いました。
ダジックアース
ダジックアースと呼ばれる球体スクリーンを使用し、地球・月・惑星を立体的に投影しました。東北地方太平洋沖地震の津波伝播のシミュレーションや月の地形などを投影し、解説しました。




研究室公開の感想

 今年も例年に引き続き、地球惑星ダイナミクス講座と地球惑星物理学講座の学生が主体となり、研究室公開を行いました。来場者数はここ数年で最大であると思われ、一般の方々の地震・火山噴火に対する関心の高さが伺えました。学生に地震・火山噴火のメカニズムを質問をする方々も多く、参加者と製作者が一体となった企画が実現できていたと自負しております。
さて、本年度は「液状化実験」「ストロー地震計」「地震波実験」「火山噴火再現実験」「ダジックアース」の合計5つの企画を行いました。昨年度と比べると企画数は減少していますが、その分1つ1つの企画の完成度を高めることに集中しました。その結果、どの企画においても例年以上に学生がこだわりをもって良い企画にしようと努力することができ、成功につながったのであろうと思っております。
アンケートのなかには、「地震災害が起こる仕組みが良く分かった」、「月に関する疑問が解けた」など嬉しいコメントを頂くことができた一方で、「説明が少し準備不足ではないか」、という厳しいコメントも頂きました。このようなことを踏まえ、来年度は、参加者に更に分かりやすく説明できるように学生側の準備も本年以上に徹底する必要があると感じました。

M2 植村雄一