そこで我々は古文書からさまざまな地震や火山に関する情報を得ようと古文書の 調査を始めました.
これまでに先駆者たちが地震に関する史料をこつこつと調べてためてきた史料集が
あります.
そこで
・「日本地震史料(武者)」
・「増訂大日本地震史料」
・「新収日本地震史料」
・「日本の歴史地震史料拾遺」
に載っている史料の
検索システムを作りました.
ここではどの史料集の何ページに載っているのかがこれらの史料集を通して検索出来ます.
ただし史料そのものは載せていません.史料については地震研究所図書室のHPの旧「和古書類目録データベース」に行き,カテゴリの「コレクション名」をクリックするとこれらの史料一覧があります.そこには
PDFが載っていますのでそちらを参照してください.
『日本被害地震総覧599-2012』(東大出版会)に載っている地震についてその震央情報を用いて地図から地震を検索できるシステム。こちらの検索システムは、地図上で範囲を指定するとその範囲にある過去発生した地震がリスト化され、そこからその地震に関する史料や論文文献資料が調べられるようになっている。震央位置は『日本被害地震総覧』に掲載されている情報を用いているため、『日本被害地震総覧』に載っている被害地震のみが検索可能となっている。
2018年3月,大学共同利用機関法人 人間文化研究機構から公開された歴史地名データの検索システム.近年,現在の地名から緯度経度を得るジオコーディングが簡単に行えるようになってきたが,歴史地名を扱うことは困難であるため,旧版地形図や大日本地名辞書,延喜式神名帳などから読み取った歴史地名と緯度経度情報を与えるデータベースである.地名と区分(行政地名,建物,地形など)を選ぶと,条件にあった地名の場所が左側の地図上に表示される.さらにどれか一つを選ぶとその詳細情報が表示される. 旧版地形図(五万分の一)の文字を拾っているため,郡名については郡域が何枚の地図で表されているかによってその枚数分だけ出てきてしまう.また,地図で確認すると陸地にあるべき地名が海に落ちることもあるので,実際に使うには確認が必要.
文科省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の「古文書を用いた南海トラフ超巨大地震の地震発生メカニズムの解明」(研究代表:山中)や科研費補助金基盤研究(A)「古文書解読からわかる地震活動・被害実相比較による南海トラフ巨大歴史地震の解明」の費用を使って名古屋大学が所蔵する高木家文書の修復,翻刻を行ってきました.これらを中心として名古屋大学が所蔵する古文書に載っている地震や火山災害の史料を翻刻,展示したものです.